『人生の幸せってなんだろう?』なんて、たまに、考えたりします。
子どもの頃は、両親の・・・というより、たぶん母の顔色を窺って、優等生を演じてきた私。
いつも笑顔を貼り付けて、感情を見せないようにして、全ての人に好かれるように良い人であるように努めた学生時代~20代、社会人だった頃。当時の私は自分のことでいっぱいいっぱいでした。
私が人間関係で多い悩んでた一方、父は難病で定年退職の半年前についに働けなくなり、やむを得ず休職→そして時期が来たら退職。
退職後、脳の障害によりドンドンできないことが増えていった父を(痴呆みたいな症状でした)、10年以上介護し続けた母。
父は夜に散歩へ行きたいと騒いだりして、どんなに説明しても分かってくれないし、動けない父にストレスを抱えて毎晩、私が仕事から帰ってくると愚痴る母。
そんな状態から逃げたくて、一人暮らしをしました。
その後、父は寝たきりになり、気管切開(自分で呼吸ができないのでパイプを喉に入れて機械によって呼吸できてる状態)して退院したときを契機に、母一人で在宅介護を続けるのは難しいと思い、また一緒に生活するようになった、30歳前後のこと。一人暮らししてたのは3年間も無かったかも。でも、一人暮らししていたときは、結構自由に好きなことしてました。
芝居したり、料理教室でパンの講師をしたりとか。
そして、父は2010年の秋に亡くなりました。
その半年後に東北の大震災が起きて、多くの方が亡くなり、さらに多くの方が悲しみに包まれ、不自由な思いをされ・・・
そんなニュースを見たり、父のことを思い出すと、何度も頭に浮かんでくるんです。
「人生の幸せって、なんだろう」って。
私にとって、父の死とあの大地震は大きなきっかけとなり、
仕事にやりがいを感じていたけれど、会社を辞め、
もっと自分の人生において、心が求めていることをやろうと決めました。
それが、カナダへ移住であり、カレッジでパンの作り方をきちんと勉強することであり、
・・・その先で、ご縁のある男性に奇跡的に出会うことができたら、結婚したいとか子どもを一緒に育てたいとか、そんなことだったりでした。
(決め手はもっと複雑で、色々ありました、色々とね。)
フェイスブックとかで繋がった人たちは
「羨ましい」「すごい!」
とか言われるけれど、そんなことはないんです。
そうしたいかどうか、行動に移すかどうかの違いなだけで、
したいと思っても行動に移さないのは、きっと日本でいたい気持ちの方が強いからだと思うから、どちらがすごいとかそういうのではないって思ってます。
でもね、こんなに自由にやりたいことをしてきた10年なのに・・・
6年前に結婚してから、流産による手術やら、病気による手術やらで、毎年何かで手術をしてます。
そして今日は、甲状腺乳頭がんって診断を受けました。
・・・また今年も手術かも、なんて笑ってしまったけれど。
甲状腺乳頭がんについて調べてみたら、そんなにシリアスにならなくても大丈夫そうに書かれているのが多いので、きっとあと10-20年は生きていられるだろうとは思いつつも、
また考えるんです。
「私の人生の幸せってなんなんだろう」って。
幸せになりたいって誰もが思うけれど、じゃあ、どういうのが幸せの状態かって定義は難しいところですよね。
今まで経験した病気の記録と、ずっと考えてる人生の幸せとはなんぞやということと、どうしたら幸せになれるかというのを、ここに書いていこうと思います。
私がいなくなった後でも、この記録が誰かの役に立つことができたら嬉しいから。
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